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件名:◆節税対策メルマガVol.112◆9つの節税グループとは?
日付:2019/01/21
差出人:石井税理士事務所 

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   『「あらゆる節税対策を紹介する」メルマガ』Vol.112

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今年も私の持っているすべての節税・税務情報をお伝えしていきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


前回は「節税の5W1H」についてお話ししました。

「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、

なぜ(Why)、どのように(How)」節税するかを考え実行することが

大切だとお話ししました。


今回は節税の種類・9つの節税グループについてお話しします。

節税には様々な方法がありますが、これらをその性質からいくつかの

グループに分類していきます。

そしてグループごとの節税の特徴・性質を理解し、どのグループの

節税を優先的にするべきかを考えていきたいと思います。


まず大きく分けると節税は次のいずれかにあてはまります。

 ○お金が不要な節税

 ○お金が必要な節税 

お金を使うか、使わないか、という点で必ずどちらかに分類されます。

しかし、これではあまりにも漠然すぎるので、節税の性質を加味して

以下のように4つに区分したりします。

 ○お金が不要な節税

 ○お金が必要な節税

 ○税金そのものを減少させる節税

 ○税金を先送りにする節税


そして私はさらに、投資・消費の視点と、時期の視点を折り込んで

以下の9つのグループに分類してみました。


(1)お金が不要な節税

(2)お金が必要な節税

(3)税金そのものを減少させる節税

(4)税金を先送りにする節税

(5)お金を投資する節税(リターンあり)

(6)お金を投資する節税(リターンなし)

(7)お金を消費する節税

(8)当期しか使えない節税

(9)毎期使える節税


意味が明確にわかるものと、いまひとつピンとこないものが

あると思いますので、それぞれもう少し詳しくみてみます。


(1)お金が不要な節税

 これは字のとおり、節税を実行するためにお金がかからない節税です。


(2)お金が必要な節税

 これも字のとおり、節税を実行するためにお金がかかる節税のことです。


(3)税金そのものを減少させる節税

 これは節税することで当期の税金が減額され、当期に実行した節税が

 来期以降の税金には影響を及ぼさない節税です。


(4)税金を先送りにする節税

(3)に対して、当期については税金が減額されたのですが、来期以降

 に減額された税金の全部又は一部が増額されてしまう節税です。

「課税の繰り延べ」という表現を使うこともあります。


(5)お金を投資する節税(リターンあり)

 これはお金を何かに投資して行う節税です。

「リターンあり」なので基本的に投資したお金は全額戻ってくるか、

 さらに収益を生んで戻ってくる節税です。


(6)お金を投資する節税(リターンなし)

 これは(5)と同じく何かにお金を投資する節税ですが、そのお金が

 戻ってこない節税です。ただし投資金額は直接戻ってこないですが、

 投資したことで会社に利益を生み出す効果がある節税のことです。

 ですから直接のリターンはありませんが、間接的にはリターンが

 ある節税になります。


(7)お金を消費する節税

 これは単にお金を使うだけの節税です。投資目的でお金を使うの

 ではなく、単にモノを買い、飲み食いに使うだけの節税です。


(8)当期しか使えない節税

 当期に実行すれば当期については節税できるのですが、来期以降の

 節税効果は大きな期待ができない節税です。


(9)毎期使える節税

(8)とは逆に毎期同様の節税効果が発揮される節税です。



非常にざっくり分ければ(1)〜(2)、さらには(1)〜(4)に

分類されるのですが、その性質を理解するために(5)〜(9)を

追加してグループ分けしています。

そして、すべての節税は上記のいずれかのグループに該当し、

かつ複数のグループに属します。


ここで「機械を購入して特別控除という制度を利用する節税」を例に

上記のグループに分類してみます。


機械を購入することにはお金が必要ですので「お金が必要な節税」です。

しかし「節税目的で機械を購入するわけではない」のであれば、

「お金が必要な節税」とは言えないでしょう。


であれば、特別控除という制度を使って節税を実行することは

「お金が不要な節税」になります。


また特別控除という制度により法人税が減額されますが、

来期以降に税金が増額される影響は無く、当期に税金が減額し

完了しますので「税金そのものを減少させる節税」になります。


さらに機械を購入することについては、生産性が向上し売上が

増加する可能性が高くなりますので「お金を投資する節税(リターンなし)」

にもなります。


そして来期新たに機械を購入すれば(税制改正がなければ)再び

特別控除を受けることができますので「毎期使える節税」にもなります。


このように「機械を購入して特別控除という制度を利用する節税」は

以下の5つのグループ分類の特徴を持った節税方法だとわかります。


(1)お金が不要な節税

(2)お金が必要な節税

(3)税金そのものを減少させる節税

(6)お金を投資する節税(リターンなし)

(9)毎期使える節税


これらをよく理解せずに節税を実行してしまった場合、あとになってから

「えー、そうだったの?」といったことも少なからずあります。


ひとつの節税を実行するにあたって、上記グループのどれに分類

されるのか、その特徴・注意すべきことは何か等を正確に把握できれば、

計画的で効率の良い節税効果が発揮されることになるわけです。


 いかがでしょうか?


前回「節税の5W1H」をお話ししましたが、やみくもに節税しても

失敗する確率は高くなります。

状況判断(5W1H)を正しく行い、実行すべき節税の特徴(グループ分類)

を把握すること。

節税を成功させるには節税を良く知ることが必要なのです。
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